内容

先日、「妹の部屋がゴミで溢れていて・・・」と一本のお電話をいただきました。
お話を聞いたところ、半年程前、ご相談者様の妹様が住んでみえる賃貸マンションの管理人の方から『異臭がするのでなんとかしてほしい』と苦情のお電話があったそうです。妹様はもちろんご健在ですが、3年前にご主人様を亡くされてから精神的に不安定になり、自宅に籠りっきりの生活が続いていたようです。連絡があるまでは、相談者様とも疎遠になっていましたが、現在は週2日程 妹様のお宅へ足を運び、おしゃべりをしたりして、少しずつではありますが病状は回復しているとのこと。

「以前のような妹に戻るまでには時間がかかると思います。お部屋も私が片付けようとすると怒り出してしまって、中々お掃除をすることができないんです。今はまだ無理ですが、その時がきたらお願いしたいと思います。」

いつかご連絡をいただき、お手伝いできる日が来ることを願うばかりです。

<ワンポイント・アドバイス>
『セルフネグレクト』という言葉をご存知ですか。
セルフネグレクトとは、自分自身に関心がなくなることで、日常生活が疎かになり、人間関係を自ら拒否してしまうことをいいます。
自分の生活に興味がなくなると、部屋の掃除をしなくなり、満足な食事やお風呂にも入らず、周囲との関わりを拒否し続ける。また、不衛生な環境で生活するため、病気になっても病院にも行かない。その結果、誰にも気づかれずに孤独死してしまうケースが増えています。
孤独死は65歳以上の高齢者の方に多く、その8割以上の方がセルフネグレクトが原因のようです。
セルフネグレクトへの対策は、ご自身が自覚することが大切ですが、自分がセルフネグレクトだと気づかないことも多く、また、ご自身だけで解決することは非常に困難といえます。ご家族や支援者の方が根気よく対話を重ね、少しずつ心に出来てしまった壁を溶かしていくことが大切です。