福祉住環境整理

福祉住環境整理について

福祉住環境整理とは、高齢による体力・気力の衰えや病気などにより、自力で家の中のお掃除や整理ができなくなった方のご自宅にお伺いして、整理を行う高齢者・障がい者向けのサービスです。

・体調が優れず、お部屋の掃除・片付けができない

・ゴミ出しに行くもの大変で、自宅内にゴミが溜まってしまった

・トイレやお風呂にもゴミが溢れ、使用できない

・母は認知症、子供は知的障がいで家の中の整理ができない

・自宅に介護ベッドを入れるので不用品の整理をしたい

このような様々な理由から、現在の住居環境を整理し、その後の生活をより良いものにするための整理のことを『 福祉住環境整理 』といいます。

快適な生活は『 整理 』から始まる

福祉住環境整理= ≪ 生きていくためのお片づけ ≫

超高齢社会に突入し、高齢者の単独世帯や高齢者夫婦のみの世帯が今後も増え続けます。
日本の従来の住宅は高齢者の住環境に適しているとは言えません。日本の住宅内には段差が多く、また、廊下や階段、開口部などの幅員が狭い造りになっています。支援や介護が必要になり、福祉用具の使用を考えたとき、不用な物が廊下に置かれていたり、介護ベッドを入れたくても居室に入らないではますます身体に負担がかかってしまいます。住み慣れた町・ご自宅で快適な毎日を過ごすためにも、住環境を整えることはとても大切です。

片付いていないお部屋は危険がいっぱい

高齢になると、視機能の低下が顕著になります。
床のちょっとした段差やカーペットの縁のめくれ等でも転倒する恐れがある中、住居の至る所がモノで溢れていたら・・・転倒して助けを呼ぶことができない場面に遭遇するかもしれません。

衛生的に良くない

高齢になると、自分で整理をしたくても体力的に難しくなります。そのため、お部屋の中に生活ごみやホコリが溜まり、異臭や害虫が発生してしまうこともあります。そのような環境で生活していると、ウイルス感染などの病気を発症する可能性も高くなります。

古川天昇堂では、支援センターの職員の方や民生委員の皆様と協力をし、高齢者の方が住み慣れたご自宅で、快適な毎日を過ごしていただけるようお手伝いしています。また、<名古屋市 高齢者見守り事業協力事業者>として高齢者の見守り活動をしています。

認知症とかたづけの関係

・玄関やリビング等、部屋が物で溢れかえっていた
・台所には食べた物がそのまま放置されており、家事をしている気配がない
・同じ物がいくつもある

上記のように、久しぶりに実家に帰ってみたらお部屋の状況がガラリと変わってしまっていたという事がありませんか?
加齢と共に物忘れの回数も増えてきます。ここでは<加齢による物忘れ>と認知症という病気による<認知症による物忘れ>の違いをご説明します。
まず、認知症とは、色々な原因で、脳の細胞が死んでしまったり働きが悪くなってしまったために様々な障害が起こり、生活をするうえで支障が出ている状態のことを指します。認知症の約6割を占めているのがアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)とよばれるものであり、男性よりも女性に多くみられるようです。

加齢による物忘れ

脳の生理的な老化が原因で起こり、その程度は一部の物忘れのためヒントがあれば思い出すことができます。本人に自覚はありますが進行性のものではなく、日常生活に支障をきたすものではありません。

認知症による物忘れ

脳の神経細胞の急激な破壊によって起こり、物忘れは物事全体がすっぽりと抜け落ち、ヒントを与えても思い出すことができません。本人に自覚はなく、進行性のものであり、日常生活に支障をきたします。

<アルツハイマー型認知症の症状>

アルツハイマー型認知症を発症すると、記憶障害・判断力の低下・見当障害が起こります。

記憶障害

代表的な症状が「物忘れ」です。体験したことを記憶することができないため、思い出すことができません。例えば、誰かと会う約束をしていても約束したこと自体を忘れてしまうので、「そんな約束をした覚えはない」となってしまいます。

判断力の低下

例えば掃除をする際、捨てる物が分からなくなり片付け方も分からないので、お部屋の掃除や整理整頓ができず散らかったり、ゴミが溜まったりします。また、臭いにも鈍感になるためゴミが増えても気にならなくなります。他には、服がちぐはぐになったり、季節に合わない服を着たりすることもあります。

見当障害

今日の日付が分からなくなり、アナログ時計が読めなくなります。また、自分の居場所が分からなくなり、買い物先などのよく行く場所で迷子になったり、家の中でもトイレの位置が分からなくなり失禁してしまうこともあります。

その他にも、大事な物が無くなった・盗られたと家族を責めたり、お風呂に入らないなどの症状が起こることもあります。

片付けるという行為は、「物をしまう位置を覚えておく記憶力」と「不要品を捨てる判断力」を使います。この二つが低下すると、しまった場所が分からなくなったり、要・不要の判断ができないため、お部屋が物で溢れてしまいます。また、物を探して家中をひっくり返し、散らかったものを片付けようとしてもどこに何が置いてあったか忘れてしまうため、家中が散らかり放題になったり、家に何があるのか分からなくなるので同じ物をいくつも買ったりすることもあります。

不安を感じたら早期の受診を

アルツハイマー型認知症は徐々に悪化する物忘れではなく、急にひどい状態で現れる場合もあります。記憶力や見当識に障害がみられると感じ場合は認知症を疑って受診をされることをお勧めします。